マレーシアリンギットの両替はどこがお得?手数料・レートを比較してみた

海外旅行で心配なことの一つと言えば、現地のお金に両替する方法ですよね。

この記事では、マレーシア・リンギットへお得に両替する両替方法について、マレーシア在住の筆者が詳しく紹介していきたいと思います。

リンギットへ両替する方法あれこれ

両替というと空港で、というイメージがありますが、他にもいろんな方法があります。

まず日本国内で両替する場合、

  • 日本の空港
  • 銀行や郵便局での両替
  • 宅配両替
  • 旅行代理店
  • 金券ショップ

などで両替できますね。

以前は盗難にあっても再発行可能な「トラベラーズチェック」という旅行者用の小切手があったのですが、今は国内では発行されていません。

マレーシア現地では、

  • 到着時空港での両替
  • ATMを利用
  • 現地の銀行での両替
  • 現地の街中の両替商
  • ホテルでの両替

などの方法があります。

この内、レートが悪すぎることが明らかな旅行代理店やホテルでの両替と、は初心者向ではないチケットショップや街中の両替商を除外して、それ以外の両替方法について比較してみたいと思います。

この記事ではリンギットを「RM」と表記しています。「RM1」とは「1リンギット」という意味です。

日本で事前に両替する

日本で事前に両替しておくと安心という場合、まず思いつくのが銀行での両替ですね。

マレーシア・リンギットは取り扱いのある銀行・支店が限られているので、事前に問合わせることをお勧めします。

日本の銀行で両替する

ここでは例としてりそな銀行のレートを見てみたいと思います。

りそな銀行のレート

りそな銀行では1リンギット=31.26円となっていました。

この銀行レートを基準として各両替所のレートを比較していきたいと思います。

宅配で両替する

銀行や郵便局には宅配両替サービスを提供してるところも多くあります。

その他にも、ネットの「宅配両替専門店」で両替をするという方法もあります。

前もって両替しておいた方が安心、ビジネスやロングステイなどである程度のまとまったリンギットの現金が必要という場合に利用できますね。

ここでは、レートが有利と評判の「ドルユーロ」という宅配両替専門店のレートを見てみました。

「外貨両替ドルユーロ」のレート

銀行よりもかなり安い、1リンギット=29.45円というレートが出ていますね。

宅配両替には送料が400円かかりますが、それを考えても銀行よりもお得なレートになります。

1万円 5万円 10万円 50万円
りそな RM320 RM1600 RM3199 RM6398
ドルユーロ RM329 RM1688 RM3399 RM6806

出発までに時間がある人は、宅配両替を検討するのもよさそうですよ。

日本での事前両替まとめ

  • 出発前に余裕があったり、多額の現金を用意する必要がある時は事前に両替しておくと安心。
  • 宅配両替はちょっと手間はかかるけど、ネットで注文すれば便利でレートもおトク。

日本の空港で両替する

次に、日本の空港内にある両替所で両替する場合のレートを見ていきましょう。

日本の空港での両替のメリットは、

  • 出発前に外貨が両替できる
  • チェックイン後の待ち時間などに両替できる
  • 日本語が通じる
  • スタッフが親切に教えてくれる

などがありますね。

今回、私が利用した関西国際空港(関空)には出発階や出国手続き後の制限エリアにも両替所がいくつもありました。

実際に各両替所のレートを見比べてみましたが、一番レートが良かったのは、出国手続き後の制限エリアにあった関空直営の外貨両替所でした。

両替レートは、電子掲示板に表示されていましたが、1リンギット=31.07円と銀行よりも若干お得なレートでしたよ。

1万円 5万円 10万円 50万円
りそな RM320 RM1600 RM3199 RM6398
関空両替所(出国手続き後) RM322 RM1609 RM3219 RM6437
ドルユーロ RM329 RM1688 RM3399 RM6806
日本の空港での両替まとめ

  • 日本語が通じるので、安心して両替ができる。
  • 出発前に外貨が手に入るので、現地についてからお金の心配をしなくていい。
  • 両替所によってレートが違うので、安い両替所を探すのに時間がかかる。
  • 空港が混んでいると、時間がたりなくて両替できないことも。

マレーシアの空港で両替する

KLIA2(クアラルンプール空港LCC専用ターミナル)

リンギットのようなマイナー通貨(米ドルやユーロ以外の通貨)は、日本よりも現地のがよりおトクに両替できる、というのはよく言われます。

私も体感的にそう感じていたのですが、今回はしっかりとレートを調査してみることにしました。

空港の両替所は統一レート

今回エアアジアを利用した私は、KLIA2(クアラルンプールのLCC専用ターミナル)の両替所を比べてみました。

KLIA2の両替所は、預け荷物を受け取る前や、制限エリアを抜けた後の到着フロアにもいくつもありますので、両替所が見つからない、という心配はしなくても大丈夫です。

早速レートを確認してみましょう。

日本円をリンギットに両替したい場合は、「WE BUY」の部分をみます。

どの両替所も、100円=3.30リンギットとなっていました。

空港内の両替所はレートが統一されているようです。あちこち歩き回らなくていいのは助かりまね。

日本と表記方法が逆なので一瞬戸惑いますが、このレートで日本と比較してみたいと思います。

1万円 5万円 10万円 50万円
りそな RM320 RM1600 RM3199 RM6398
関空両替所(出国手続き後) RM322 RM1609 RM3219 RM6437
ドルユーロ RM326 RM1684 RM3396 RM6791
KLIA2両替所 RM330 RM1650 RM3300 RM6601

やはり本当に、リンギットの両替は現地でしたほうがおトクのようです。

数万円程度の少額であれば、宅配両替よりも有利なレートで両替できますね。

試しに両替してみました

私は最近では空港の両替所はあまり使わなくなったのですが(理由は後述)、今回は久しぶりに両替所で両替してみることに。

1000円札でも両替できるのか、試しに日本の1000円札を出してみると、特に何も言われず、両替される金額を電卓で見せてくれました。

そしてレシートのような紙とペンが手渡され、レシートの下の方を指さされました。

「サインかな?」と思ってサインをすると、RM33とレシートが手渡されました。

マレー語や英語を話すことなく、あっけなく両替ができました。

現地で両替しても、言葉の心配は必要なさそうですが、両替後の金額を必ず確認すること、荷物を置き引きされないように、など防犯には十分注意してくださいね。

現地の空港での両替まとめ

  • 日本円を渡せば両替できるので、言葉の心配はいらない
  • 防犯の用心は忘れずに

マレーシアのATMで両替する

マレーシアには空港や街中のあちこちにATMが設置されています。

マレーシアのATMでは、国際キャッシュカードの他、海外専用プリペイドカード海外キャッシング対応クレジットカードなどが使えます。

現地のATMを使った両替は、いつでも手軽にできる上にレートもかなりいいので、最近はすっかり他の両替方法は使わなくなってしまいました。

今回は楽天銀行 カードを利用してリンギットを引き出してみました。

マレーシアのATMでリンギットを引き出す方法

  1. カードを入れると英語、中国語、マレー語を選択する画面が出てきますので英語を選択。
  2. 「ENTER PIN(暗証番号を入力)」と表示されたら、クレジットカードの暗証番号を入力。
  3. 4桁の暗証番号を入力し、最後に「ENTER(入力)」を押す。
  4. 「SELECT TRANSACTION(取引内容を選択)」と表示されたら、取引内容を選択。
  5. デビットカード利用時は「WITHDRAWL(引き出し)」を選択。
  6. SELECT SOURCE ACCOUNT」の画面で、取引口座を選択。
  7. デビットカード利用時は「SAVINGS(預金)」を選択。
  8. SELECT DISPENSE AMOUNT(引き出し金額を選択)」と表示されたら、引き出したい金額を入力しますが、決められた金額から選択することがあります。(機種による)
    もし自分で金額を入力したいなら「OTHER(その他)」をお選び、引き出したい金額を入力し「選択○」を押す。
  9. カードと現金を受け取ったあと、レシートの発行を聞かれるので「YES」を押してレシートをもらい終了。
    ※機種によっては取引を続けるか聞かれます。その場合「NO」を押して終了します。
ATMで使う英単語集

BALANCE 残高照会 SAVINGS 預金
CHECKING 当座預金 CREDIT クレジットカード
SELECT SOURCE ACCOUNT 口座選択 ENTER 入力
TRANSACTION 取引 OTHER その他
TRANSFER 振り込み PIN 暗証番号
SELECT DISPENSE AMOUNT 引き出し金額を選択 WITHDRAWAL 引き出す

今回は200リンギットを下ろしてみました。

引き落とされた金額を明細でチェックしてみると。

5,597円引き落とされています。

その後、7円の返金がありましたので、実際に引き落とされたのは5,590円ということになります。

このレートを元に他の両替方法と比較してみると…

ATMで両替をすると、1000リンギットを下ろす(両替する)とXXXX円というように、計算が現金とは逆になります。
下の表では、現金両替と比較しやすくするために単位を揃えています。
1万円 5万円 10万円 50万円
りそな RM320 RM1600 RM3199 RM6398
関空両替所(出国手続き後) RM322 RM1609 RM3219 RM6437
ドルユーロ RM326 RM1684 RM3396 RM6791
KLIA2両替所 RM330 RM1650 RM3300 RM6601
楽天銀行 RM358 RM1789

と現地ATMでの両替がダントツに安いことが分かりました。

これは安く両替するなら現地ATM利用しかない!

と言いたいところですが、操作画面が基本的に英語か中国語なこと、多額の両替ができないのがデメリットです。

ATMは少額の両替向き
マレーシアのATMは一般的に1回あたりRM2,000前後の限度額が設定されています。また各カードでも1回あたり/1日あたりの限度額が設定されているのでご注意ください。

使うカードによってレートは異なる

ちなみに、ATMで両替する場合、使うカードによってもレートが異なります。

いくつかのカードの公表レートから、両替額を試算してみました。

1万円 5万円
三菱UFJデビット RM354 RM1785
セディナカード(45日後引落し) RM355 RM1793
セディナカード(3日後返済) RM363 RM1830

ATMで両替するなら、クレジットカードの海外キャッシング機能を使うのが、一番お得なレートで両替できるようですよ。

ATMでの外貨両替レートが一番お得!旅の達人が薦めるセディナカードを試してみた
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現地ATMのまとめ

  • レートが安い
  • ATMはどこにでもあるので両替しやすい
  • 英語や中国語が苦手だとむずかしいかも
  • 多額の両替には向いていない
  • カードによってレートが多少異なる

マレーシアのATMの使い方を詳しく

【写真あり】マレーシアのATMを使って現地通貨リンギットに両替(現金引き出し)する方法を詳しく紹介します
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まとめ

レートのお得度で比べてみると、以下のような順になります。

  1. 現地ATM(クレジットカード
  2. 現地ATM(デビットカード)
  3. 宅配両替(ドルユーロ)
  4. 現地の両替所
  5. 日本の空港
  6. 日本の銀行

ただ、どの両替方法もレートの良し悪しの他に、メリット・デメリットがあります。

そこで、どの方法がどんな人にオススメか、私なりにまとめてみました。

日本での両替

海外にいくのは楽しみだけどすこし不安もあるという方は、日本で事前に両替しておくと安心ですね。

現地の空港での両替

現金派の人がおトクに両替するなら、KLIA(クアラルンプール空港)など現地の空港での両替がオススメです。

現地ATMを利用した両替

海外に慣れている人、とにかく安く両替したい人、あまり多額の現金を必要としていない人にオススメです。

 

それでは、おトクにマレーシアリンギットを両替して、マレーシア旅行を楽しんでくださいね!

参考リンク

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