中国旅行・中国出張には人民元の現金が欠かせません。
特に中国では日本のクレジットカードやデビットカードが使えないことが多いので、どうしても他の国よりも多めの現金が必要になりますね。
そこで必要になるのが日本円から人民元への両替ですが、実はこの人民元への両替、両替方法によって最大で10%もの差がつくんです。
例えば3万円を人民元に両替すれば、手数料の差は最大でなんと3000円になることも。
うーん、この差はちょっと無視できませんね。
ということで、日本円を中国人民元に両替するときの為替レートがお得なのはどの方法なのか、空港の両替、クレジットカードの海外キャッシング、国際キャッシュカードなどを、レートだけでなく利便性も考えながら徹底的に比較してみました。
日本の空港での両替手数料は10%~
日本で両替をする場合、両替レートは両替店によって若干異なるので、大きな空港では何軒か回って比較すると良いでしょう。
ただ、私がこれまで見てきた様子では、ほとんどの両替所の両替手数料は10%前後になっていました。
確かに日本国内での両替は、かなりレートは悪いのですが、言葉が通じるので安心なこと、空港での待ち時間に両替できることなど、様々なメリットもあります。
それで、空港到着してすぐに使うような当座のお金を少額両替しておくのに使うのがおススメです。
参考:日本国内の日本円→中国元の為替レート
両替場所 | 1万円 | 5万円 | 10万円 |
---|---|---|---|
みずほ | CNY588 | CNY2,938 | CNY5,875 |
GPA (成田空港直営) | CNY588 | CNY2,940 | CNY5,879 |
SMBC信託(三井住友) | CNY588 | CNY2,940 | CNY5,879 |
関空直営 | CNY590 | CNY2,950 | CNY5,900 |
三菱UFJ | CNY591 | CNY2,955 | CNY5,910 |
セントレア直営 | CNY591 | CNY2,955 | CNY5,910 |
タビレッテ調べ 2020/04/16更新 |
日本の銀行での両替手数料は空港とほぼ同じ

SMBC信託銀行 外貨両替コーナー
中国元を日本で両替する場合、銀行と空港の両替店のレートに大きな違いはありませんでしたが、日によってわずかに銀行が有利な場合もありました。
主要空港では出張所や支店のある銀行もあるので、トラベレックスなどの両替所とレートを見比べるといいでしょう。
中国の空港での両替をオススメしない理由
中国元(人民元)を両替しようとする時、一番ポピュラーなのは中国の空港にある両替所や銀行窓口で両替する方法ですが、実は中国の空港の両替レートはあまり良くないんです。
中国の空港の両替店で人民元に両替すると、両替所によって異なりますがだいたい5%+50元程度の手数料が取られるので、実質レートは日本の両替所とほとんど同じになります。
1万円ぐらいの少額の両替ならむしろ日本の空港で両替してしまった方が良いレートになりますね。
両替場所 | 1万円 | 5万円 | 10万円 |
---|---|---|---|
中国建設銀行(空港) | - | - | CNY0.470 |
中国銀行(空港) | CNY543 | CNY2,955 | CNY5,970 |
中国工商銀行(空港) | CNY545 | CNY2,964 | CNY5,987 |
三菱UFJ(参考) | CNY591 | CNY2,955 | CNY5,910 |
タビレッテ調べ 2020/04/16更新 |
上海浦東空港の両替レートを比較してみました

意外と為替レートが良い宅配両替

「ドルユーロ」で実際に両替してみました。
試しに「ドルユーロ」という宅配両替会社のレートを調べてみると、手数料は人民元の場合で約3%と、意外にも宅配両替会社のレートもかなり良いことが分かりました。
10万円未満では送料400円がかかるとのことですが、それでも空港の両替店よりも実質レートがかなり良いです。
さらに、10万円以上両替時は送料無料になるそうなので、宅配両替も十分検討の余地あり、ですね。
両替場所 | 1万円 | 5万円 | 10万円 |
---|---|---|---|
ドルユーロ | - | CNY3,150 | CNY6,345 |
GPA (宅配) | - | CNY2,916 | CNY5,855 |
インターバンク | - | CNY3,233 | CNY6,528 |
三菱UFJ(参考) | CNY591 | CNY2,955 | CNY5,910 |
両替オンライン | CNY599 | CNY3,205 | CNY6,463 |
タビレッテ調べ 2020/04/16更新 |
人民元への両替レートが一番有利なのはクレジットカードの海外キャッシング
人民元への両替で一番レートが有利なのは、実は中国の空港などにあるATMを使ったクレジットカードの海外キャッシングなんです。

例えば、ATMで人民元を引き出してから次の引き落とし日までを40日として、その利息は約2%。
両替場所 | 1万円 | 3万円 | 5万円 |
---|---|---|---|
エポスカード (ATM) | - | - | - |
楽天カード | - | - | - |
三菱UFJ(参考) | CNY591 | CNY1,773 | CNY2,955 |
セディナカード (ATM) | CNY642 | CNY1,926 | - |
タビレッテ調べ 2020/04/16更新 |
Visaデビットカード・国際キャッシュカードでの両替もオトクで便利
国際キャッシュカード(Visaデビットカード)の人民元への両替手数料は2%~4%と、やはり空港での両替よりかなり有利です(カード発行銀行によって異なります)。
両替場所 | 1万円 | 3万円 | 5万円 |
---|---|---|---|
イオンデビット (ATM) | - | - | - |
三菱UFJ(参考) | CNY591 | CNY1,773 | CNY2,955 |
イオンデビット (ATM) | CNY629 | CNY1,916 | - |
タビレッテ調べ 2020/04/16更新 |
海外専用プリペイドカードの手数料は3~5%
海外専用プリペイドカードは、両替手数料が3%~5%かかりますが、手軽に発行出来て、現地のATMでも便利に使えるのが魅力です。
両替場所 | 1万円 | 3万円 | 5万円 |
---|---|---|---|
NEOMONEY | - | - | - |
三菱UFJ(参考) | CNY591 | CNY1,773 | CNY2,955 |
キャッシュパスポート (ATM) | CNY617 | CNY1,877 | - |
タビレッテ調べ 2020/04/16更新 |

追記:中国でも使える「銀聯クレジットカード」なら現金不要でレートもオトク
中国ではVisaやMastercard、JCBなどのクレジットカードが使える場所がかなり限られていますが、その代わりに中国独自のクレジットカード「銀聯カード」が使える場所がかなり多くあります。
日本人でも作れる「三井住友銀聯カード」などを作って持っていくと、現金の持ち歩きを最小限にできるので便利ですよ。
参考までに、三井住友銀聯カードで買い物をした場合の為替レートを比較してみます。(銀聯カードで現金を引き出すことはできないので注意してください)
両替場所 | 1万円 | 5万円 | 10万円 |
---|---|---|---|
三菱UFJ(参考) | CNY591 | CNY2,955 | CNY5,910 |
三井住友銀聯カード | CNY639 | CNY3,195 | CNY6,389 |
タビレッテ調べ 2020/04/16更新 |
人民元への両替レート比較まとめ(2020年4月16日更新)
単位は人民元で、金額の大きい方が有利なレートです。両替場所、方法によってレートの基準となる通貨は異なりますが、比較のために単位を揃えています。
順位 | 両替場所 | 1万円 | 4万円 | 8万円 |
---|---|---|---|---|
6位 | 中国工商銀行(空港)(現地の空港両替所) | CNY545 | CNY2,359 | CNY4,778 |
5位 | SMBC信託(三井住友)(日本の空港両替所) | CNY588 | CNY2,352 | CNY4,703 |
4位 | 三菱UFJ(日本の銀行) | CNY591 | CNY2,364 | CNY4,728 |
3位 | 両替オンライン(宅配両替) | CNY599 | CNY2,554 | CNY5,160 |
2位 | 三井住友銀聯カード | CNY639 | CNY2,556 | CNY5,111 |
1位 | セディナカード (ATM)(海外ATM両替) | CNY642 | CNY2,568 | - |
タビレッテ調べ 2020/04/16更新 |
お得に人民元に両替するために知っておくと便利なこと
ここでは日本円を人民元に両替する際の「定率」の手数料と「定額」の手数料の2種類について解説したいと思います。
少額を両替する時は「定額」手数料に注意
定額の手数料は「〇〇円」や「〇〇元」と円や元で表記されている手数料で、ほとんどの場合1回ごとの両替にかかる手数料です。
手数料がこのように表記されている場合、少額を両替すると実質レートがかなり悪くなることがあるので、注意してください。
大きな額を両替する時は「定率」手数料に注意
定率の手数料とは「基準レート+〇〇%」というようにパーセントで表示されているもの。
金額がいくらでも手数料の割合が同じなので、計算しやすいですが、一度にたくさん両替する時には無視できなくなることもあるので、気を付けたいところです。